お客様より頂いたお言葉
お客様より頂いたお話と、陽だまり苑の想いをご紹介いたします。
「父の身体の痛みがひどく、昼も夜も母が休めずにいるんです…」
娘様から、そうご相談を受けたのは、お父様の病状が悪化し、いつ急変してもおかしくないと主治医から告げられた頃でした。
お母様の疲労は限界に近づいていました。それでも、大切なご主人を支えたいという一心で、必死に寄り添い続けていました。
そこで、お母様が少しでも休息をとれるようにと、お父様のデイサービスの利用を希望されました。しかし、自宅近くの施設では「対応が難しい」と断られてしまいました。
そんな中、陽だまり苑は迷うことなく受け入れを決めました。
「どうか、お父様が少しでも穏やかに過ごせるように。
そして、お母様もほんのひとときでも心を休めることができますように。」
職員一同、その思いでお迎えしました。
ご利用の際は、ご自宅からの送迎にチルトリクライニングを用い、長時間の乗車を避けるため細心の配慮をし、痛みが強まった際には一度施設に戻って再度送迎するなどの対応をさせていただきました。
初回や2回目のご利用時にはご自身で起き上がり、スタッフとの明るい会話を楽しむ様子が見られたものの、次第に痛みが激しくなり、数分おきに体位交換を行う必要がありました。
そのような中でも、大好きなお風呂の時間は唯一の喜びで、入浴後には「良かったよ!」と喜んでおられました。痛みの中にありながらも、わずかでも安らぎの時間を感じていただけたのではないかと思います。
食事においても、進みづらい状況でしたが食事介助によりお粥や味噌汁を召し上がり、冷たい水をストローで提供するなどして「うん、うまい!」と職員に話してくださいました。
そして、それから二か月後、お父様は静かに旅立たれました。
後日、娘様から心のこもったお言葉をいただきました。
「利用を断るところもあるくらいの状態だったのに、陽だまり苑では受け入れてくれて本当に感謝しています。
父は痛みを抱えながらも、大好きなお風呂に入れてもらい、気持ちよかったと言っていました。
母も休むことができたからこそ、最後まで介護を続けることができました。
本当にありがとうございました。」
介護とは、ただ「支える」だけではなく、ご本人様とご家族の想いに寄り添うこと。
陽だまり苑は、これからも、その想いを大切にしながら、ご利用者様とご家族に寄り添い続けていきます。